【歴史本】ジャンヌ・ダルク 超異端の聖女
ジャンヌ・ダルク 超異端の聖女
- 著:竹下節子
- 出版社:講談社
- 発行日:1997年1月20日
講談社現代新書シリーズより出ている1冊です。ジャンヌ・ダルクについて書かれた本は多くありますが、本書は聖女とはという切り口で書かれています。
作者はフランス在住で、序盤は、現代のフランス人にとってのジャンヌ・ダルクとはというおもしろい視点から始まります。
14世紀の初め、パリの火刑台に送られた修道女マルグリット・ポレートなどを引き合いに、ジャンヌ・ダルクの、魔女として裁かれた後に列聖されたという特異な運命について語られています。
やや小説に近い書き方で、非常に読みやすいです。史料からのまとめというよりも、一考察といった内容で、読み物として興味深く読めました。ジル・ド・レの青ひげ伝説や、百年戦争初期に女海賊となったジャンヌ・ド・ベルヴィルの逸話などもあり、おもしろかったです。
ジャンヌ・ダルクについて知りたい場合は少し趣旨が違うためおすすめしづらいですが、ある程度の概要を頭に入れた上で読むのであれば、楽しめるかと思います。
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