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【ドラマ】SUPERNATURAL S1-EP10

SUPERNATURAL S1-EP10 137号室

 2005年9月~2020年11月にアメリカで放送された、全15シーズン327話のダークファンタジー。ディーンとサムのウィンチェスター兄弟が、アメリカ各地を回って霊や怪物などを退治し、人外の引き起こす事件を解決していく物語。

 登場人物とあらすじはネタバレなしですが、事件概要および感想はネタバレありになっています。また、最後にファイナルシーズン最終話までのネタバレありの感想を記載していますのでご注意ください。

  • 原題:SUPERNATURAL S1EP10 ASYLUM
  • 制作:アメリカ(2005年)
  • 企画原案:エリック・クリプキ
  • 脚本:リチャード・ヘイテム
  • 監督:ガイ・ビー
  • 出演:ジェンセン・アクレス、ジャレッド・パダレッキ 他

登場人物

  • ケリー ロックフォードの警察官で、自宅で妻を射殺後に自殺する
  • ガンターソン ケリーの相棒の警察官
  • ギャビン 廃墟となったルーズベルト精神病院に肝試しで侵入する
  • キャサリン 肝試しに付き合わされてたギャビンの恋人で、愛称はキャット
  • エリコット博士 ルーズベルト精神病院の診療部長で1964年の暴動時に死亡
  • ジェームズ・エリコット エリコット博士息子で精神科医

あらすじ

 イリノイ州ロックフォード。廃墟となったルーズベルト精神病院。不法侵入をしている若者たちを探すために中に入った警察官2名のうち、1名がその後自宅で妻を射殺し、その後自殺する。

 父親を探しているディーンとサムの元に、非通知のメールが届く。内容は、”42,-89”という数字だけだった。二人は、座標の示すイリノイ州ロックフォードへ向かう。

事件概要

  • 場所 イリノイ州ロックフォード
  • 時期 不明(2006年3月下旬以降4月中旬までの間)
  • 情報源 ジョンのメールに記載された座標
  • 現状 警察官が自宅で妻を撃ち、自殺する
  • 過去の事件 1972年に南棟に侵入した若者3人のうち2人が死亡
  • 原因 エリコット博士の霊の洗脳により、怒りで人を殺すようになる
  • 解決方法 ルーズベルト精神病院の中に隠されたエリコット博士の遺体を焼く

初出情報・小ネタ

  • ジョンは機械オンチ

感想

 今回は、ジョンからのメールに従ってイリノイ州ロックフォードに向かいます。番号非通知のメールで座標だけが送られてきますが、父親に従うというディーンに対し、サムはジョンのやり方に不満を持っています。

 妻を射殺後に自殺したケリーの相棒ガンターソンに話を聞くため、シカゴ・トリビューン紙のタフネルを名乗るディーン。オフだから断るというガンターソンに、ディーンは引き下がらずに質問を続けますが、そこにサムが”嫌がっているだろう”と割って入って追い払います。

 この作戦でガンターソンから情報を引き出し、ルーズベルト精神病院へ下見へ。ここで、サムはディーンにジョンの命令に従うよりも、探しに行きたいと伝えます。しかし、ディーンは、父親の命令には何があっても絶対従うの一点張り。

 その後、サムはサンフォード・エリコットの息子で精神科医のジェームズの元に患者として訪問します。サンフォード・エリコットの情報を得るためのカウンセリングでしたが、ジェームズはわずかな会話でディーンに対するサムのわだかまりを見抜き、”お兄さんに対してどう思っている?”という直球の質問を投げかけてきます。

 更には、南棟で助けたキャットとの会話で、幽霊退治の仕事が嫌ではないのかと聞かれ、”ディーンがボスなの?”と。サムは、”違う”と少し語気強く返します。

 これだけの前フリがあってからの、サンフォード・エリコットの霊による”治療”で、人が変わったようになるサムという流れ。

 ディーンに対する不満をぶちまけ、岩塩の弾で撃った上に、”だったら本物の弾の方がいい”と渡された銃の引き金を引きます。岩塩のときは、ほんとに躊躇なく撃ちましたね。銃を渡されたときは、ちょっと葛藤するものの、やっぱり撃ちます。

 こういう作りには好感が持てました。普通の兄弟より強い絆があったとしても、操られたらちゃんと撃つ設定、ご都合主義っぽくなくていいです。

 解決した後、”本心じゃなかった”と謝るサムですが、少し含みのある返答をするディーン。このときのサムの、”え、信じてくれないの?”とでも言いたげなリアクションが、ものすごく弟だなって感じがします。

 後は、キャットが良いキャラでした。悲鳴を上げるだけの担当かと思いきや、銃を扱えて、あまつさえ戻ってきたディーンに向かって岩塩の弾を撃ちます。最高ですね、いざというとき肝の座る女の子。

 そして、ジョンから電話がかかってきたところでこのエピソードは終わります。これまでは、事件を解決してその町を離れるというパターンだったので、こういう引きがあるのは今回が初です。

ファイナルシーズン最終話までのネタバレあり感想

 S1-EP6《もう一人の自分》ではディーンの深層心理をシェイプシフターが代弁しましたが、この回ではサムが霊に操られ、兄に対する不満を辛辣にぶつけます。これも、サムが多少なりとも抱いていた不満を増幅させ、悪意を持って口にしているような内容で、ディーンにとっては聞きたくない言葉だったのではないでしょうか。

 これがサムの本音だとしても、命令されることと、父親の言いなりになっていることが気に入らないのであって、ディーン自身を否定するものではないんですよね。ただ、父親に絶対服従な生き方をしてきたディーンにとっては、否定されたも同然なのかなとも。

 この回を受けての、次のS1-EP11《出会い》での別行動につながっていきます。

 1話の中に兄弟の関係性や内面を少しずつ入れ込んでいくのが、すごくよく作られていると思います。最初に見たときはそこまで分かりませんでしたが、登場人物や狩る相手も、掘り下げる内容に合ったものが配置されていますね。

 時期は、S1-EP8《蟲》の3月中旬以降、S1-EP11《出会い》の4月中旬より前のどこかですが、日付は不明です。サムが、父親の捜索について”6ヶ月前から進展なし”と言っていることと、ラストにS1-EP11《出会い》に繋がるジョンからの電話のシーンがあるため、4月には入っているのではないかと思われますが。

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