【歴史本】奇跡の少女ジャンヌ・ダルク

奇跡の少女ジャンヌ・ダルク

　レジーヌ・ペルヌー著、遠藤ゆかり訳、塚本哲也監修。創元社の知の再発見双書シリーズです。写真資料をメインにした1冊で、肖像画や紋章、署名などの写真資料がカラーで掲載されています。

奇跡の少女ジャンヌ・ダルク

レジーヌ・ペルヌー

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• 著：レジーヌ・ペルヌー
• 監修：塚本哲也
• 訳：遠藤ゆかり
• 出版社：創元社
• 発行日：2002年5月20日

概要

　知の再発見双書シリーズということで、写真資料をメインにした1冊です。肖像画や紋章、署名などの写真資料がカラーで掲載されています。

　後半は資料編とのタイトルで、処刑裁判からの抜粋まとめや、後世での文学作品、映画化などが取り上げられています。こちらはモノクロですが、写真資料もあります。

　本編は、写真資料の合間に文章が入り、余白に写真資料の説明書きという構図なので、若干読みづらいです。文章量はそれほど多くないので、他の本などで大まかな流れを知ってからの方が楽しめるかと思います。

感想

　写真資料は、主要人物の肖像画や、ジャンヌ・ダルクを題材にした絵画、彫刻、現代に残っている当時の建造物などがメインです。

　それ以外にも、ジャンヌ・ダルクやジャン・バタール・ドルレアンの署名や紋章、ジル・ド・レやサントライユの印、ラ・イールの署名、戴冠式の聖杯など、他の本では見かけないような資料も多く、内容は充実しています。

　また、処刑裁判からの抜粋がまとめられているため、ざっくりとした概要を知ることができます。

　ジャンヌ・ダルク関係の本はいくつか読んでいますが、カラーの写真資料がこれだけ集められているものは珍しく、貴重な1冊だと思います。