【ドラマ】SUPERNATURAL S1-EP14

SUPERNATURAL S1-EP14 悪夢ふたたび

　2005年9月～2020年11月にアメリカで放送された、全15シーズン327話のダークファンタジー。ディーンとサムのウィンチェスター兄弟が、アメリカ各地を回って霊や怪物などを退治し、人外の引き起こす事件を解決していく物語。

　登場人物とあらすじはネタバレなしですが、事件概要および感想はネタバレありになっています。また、最後にファイナルシーズン最終話までのネタバレありの感想を記載していますのでご注意ください。

SUPERNATURAL S1-EP14

アメリカ（2005年）

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• 原題：SUPERNATURAL S1EP14　NIGHTMARE
• 制作：アメリカ（2005年）
• 企画原案：エリック・クリプキ
• 脚本：セラ・ギャンブル＆ラエル・タッカー
• 監督：フィル・スグリッシア
• 出演：ジェンセン・アクレス、ジャレッド・パダレッキ　他

登場人物

• ジム・ミラー　サムの予知夢の中で死亡した男性
• ロジャー・ミラー　ジムの弟
• マックス・ミラー　ジムの息子

あらすじ

　サムは目に見えない何者かに殺される男性の悪夢を見る。夜中にディーンを叩き起こして夢で見た情報から男性を特定し、ミシガン州のサギノーへ向かうが、彼は既に死亡していた。

　ディーンとサムは神父に変装し、調査のために被害者の家を訪れる。

事件概要

• 場所　ミシガン州サギノー
• 時期　不明（2006年4月中旬～5月2日までの間）
• 情報源　サムの予知夢
• 現状　目に見えない力によって1人が死亡、その後同様に1人が死亡
• 過去の事件　なし
• 原因　マックスの超能力による殺人
• 解決方法　マックスが自殺したことで事件は終了した

初出情報・小ネタ

• サムの能力は予知夢以外にも念動力も発現した

感想

　今回の事件は、超能力による殺人でした。

　事件を追う中で、サムの予知能力は強くなっていき、夢だけでなく起きているときも未来が見えるという状態になります。マックスの関わる事件限定ですが。

　マックスが継母を殺す前に駆けつけ、サムがマックスを説得しようとしますが、その中で新たな事実が判明します。マックスはサムと同じ22歳ですが、メアリーとまったく同じ死に方で母親が亡くなっていました。

　父親のジムはそれをマックスのせいにして、幼い頃から虐待を繰り返していたとのこと。マックスにとって叔父に当たるロジャーもそれに加担し、継母は止めもせずに見ていたため、この3人を順に殺そうとしたのが今回の事件の顛末です。

　マックスが超能力を使えるようになったのは5～6ヶ月前からで、サムがジェシカの予知夢を見たのと同じ頃のようです。

　マックスの説得に失敗し、クローゼットに閉じ込められるサムですが、ディーンが撃たれる予知を見ていきなり大型家具を超能力で動かします。ディーンが撃たれる前に止めに入りますが、マックスは自殺して事件は終了します。

　モーテルを出る前の会話で、超能力に不安を覚えるサムに対し、ディーンは自分がいるから大丈夫だと言い切ります。ラスベガスに行って予知能力を使おうと軽口を叩きつつも、最後の扉の閉まるシーンはディーンの深刻そうな表情が映り、今後の展開を示唆するような終わり方になっています。

ファイナルシーズン最終話までのネタバレあり感想

　今回出てきたマックスは、サムとまったく同じで、生後まもなく母親が天井に磔にされて燃え上がるという異常な死に方をしています。父親はそれをマックスのせいにし、ひどい虐待を繰り返してきました。そして、サムと同じく半年前から使えるようになった超能力で、復讐のために殺人をします。

　悪魔の計画の一端が出てきた重要な回ですが、この時点ではまだ全貌がまったく見えない状態です。

　マックスは有り得たかもしれないもう一人のサムとして描かれていて、最後はディーンの銃で自殺するという結末になります。

　サムがマックスの境遇と比べて、ジョンが父親で良かったとこぼすシーンもあり、重い空気感のままの終わりでした。

　ラストで”俺がいるから大丈夫だ”と言い切るディーンの存在は、サムにとっては心強かっただろうと思います。こういうところが、ディーンは兄だなという感じですね。

　ジョンの子育てについては正直懐疑的な部分が多いですが、ジムに比べると十分まっとうだったと言わざるを得ません。メアリーの死をサムのせいにすることはなく、ジョンなりに子どもたちを守ろうとしていたことはシリーズを通しても伝わります。