【ドラマ】SUPERNATURAL S1-EP11
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最終更新日:2023/07/05
ドラマ 感想, SUPERNATURAL, スーパーナチュラル, エリック・クリプキ, ジェンセン・アクレス, ジャレッド・パダレッキ
SUPERNATURAL S1-EP11 出会い
2005年9月~2020年11月にアメリカで放送された、全15シーズン327話のダークファンタジー。ディーンとサムのウィンチェスター兄弟が、アメリカ各地を回って霊や怪物などを退治し、人外の引き起こす事件を解決していく物語。
登場人物とあらすじはネタバレなしですが、事件概要および感想はネタバレありになっています。また、最後にファイナルシーズン最終話までのネタバレありの感想を記載していますのでご注意ください。
- 原題:SUPERNATURAL S1EP11 SCARECROW
- 制作:アメリカ(2005年)
- 企画原案:エリック・クリプキ
- 脚本:ジョン・シャイパン&パトリック・ショーン・スミス
- 監督:キム・マナーズ
- 出演:ジェンセン・アクレス、ジャレッド・パダレッキ 他
登場人物
- ビンス 1年前ドライブ旅行中に失踪した男性
- ホリー ビンスと一緒に失踪した妻
- スコッティ バーキッツビルのカフェの店主
- ハーリー バーキッツビルの雑貨店の店主
- エミリー ハーリーの姪
- スティーブ ドライブ旅行で恋人とバーキッツビルを訪れた男性
- メグ カリフォルニアへの道中でサムが知り合った女性
あらすじ
インディアナ州バーキッツビル。1年前、ドライブ旅行の途中で車が故障し、立ち往生してしまったカップルが、助けを求めて近くの果樹園に入り、何者かに襲われる。
ジョンからの電話で指示を受けたディーンとサムはその町へ向かうが、途中で仲違いをして別行動を取ることになる。
事件概要
- 場所 インディアナ州バーキッツビル
- 時期 2006年4月の第2週目
- 情報源 ジョンからの電話
- 現状 昨年ドライブ旅行中のカップルが行方不明になる
- 過去の事件 毎年4月の第2週目に同じ町を通ったカップルが3組行方不明
- 原因 北欧からの移民が繁栄の神ヴァーナーを祀って毎年生贄を捧げていた
- 解決方法 エネルギーの源となる聖なる木を焼く
初出情報・小ネタ
- ジョンの現在地はカリフォルニア州サクラメント
感想
前回はジョンからのメールがきましたが、今回は電話です。自分を追うなと伝え、仕事の指示を出そうとするジョンに反発するサムと、何も聞かずに従うディーン。
毎年4月の第2週目にドライブ旅行中のカップルが行方不明になるという町に向かう途中、ジョンを追うというサムと、命令通り仕事をするというディーンは喧嘩別れし、別行動を取ることに。
S1-EP10《137号室》でも、指示だけを出してくるジョンに対する二人の考え方は完全に対立していたので、この流れはとても自然でした。
真夜中の何もない田舎道で、自分の荷物を持ってインパラを降りたサムは、ジョンが電話をしてきたカリフォルニアのサクラメントへと向かおうとします。
ディーンは、一人でバーキッツビルの調査へ。ドライブ旅行中のカップルを見つけ、失踪を防ごうと画策します。スコッティのカフェでの注文は、字幕はコーヒーとなっていましたが、英語のセリフでは”Coffee, black”と言っていました。
サムは、徒歩で長距離バスターミナルまで行くものの、カリフォルニア行きのバスは翌日17:05しかないとのことで、足止めに。途中で知り合った、メグという女性と意気投合します。
お互い、携帯電話を取り出して連絡を取ることを迷うシーンがありますが、結局はかけずにディーンはカップルを襲うかかしと対峙します。
その後、翌朝に二人が電話をしているシーンに移りますが、この雰囲気だとディーンからかけたのかなという感じです。なかなか謝ることができないディーンに対して、”僕も悪かった”と言うサム。ここの会話、ディーンは直接的な謝罪の言葉は口にしないんですが、サムがちゃんと汲み取って”僕も”と言うあたりが、すごく好きです。
そして、このときディーンがサムに伝える言葉は、この話の見どころのひとつかと思います。
もうひとつの見どころは、サムがカリフォルニア行きのバスに乗るのを見合わせるシーン。異教の神を退治しようとしているディーンと、3時間前から連絡が取れないため、何かあったと察知して助けに向かいます。メグに、”電話が繋がらないだけで?”と言われながら。
ラストで、ディーンと一緒に生贄にされかけたエミリーを長距離バスターミナルまで送りますが、彼女が乗り込んだバスはボストン行きになっていました。
ファイナルシーズン最終話までのネタバレあり感想
初見のとき、この回までサムの言う”従順な兵士”、”絶対服従”という言葉があまりぴんとこなかったのですが、序盤のディーンの電話対応を見て、なるほどこういうことかと思いました。確かに、父親と息子というより上官と部下ですね、これは。
S1-EP1《悪夢のはじまり》の冒頭の仲の良い父息子が、22年でこんな風になってしまったのかと思わせるシーンでした。
そんな中での、”母さんが殺されたのは昔のことだけど、ジェシカは半年前のことだ”とのサムの言葉は、ちょっとひどいです。
この回の原題はかかしの意味の”SCARECROW”ですが、邦題は”出会い”で、メグのことを指しています。
かかしと対峙した後の電話でのディーンの言葉は、ここまでの背景を考えると胸にきます。S1-EP1《悪夢のはじまり》の頃から、ディーンの言葉の端々からサムに一緒に来てほしがっていることは伺えるので、自分の望みとは反することを伝えて背中を押しているんですよね。
お前は正しい。自分の人生を大事にしろ。いつも親父に立ち向かっていた。お前には信念がある。俺の誇りだ。
サムにとっては、本当は父親のジョンに言ってもらいたかった言葉なんだろうと思います。後半のシーズンで、”俺はサムの兄であり父であり母だった”というディーンの台詞が出てきますが、このシーンを見ると、ものすごく納得できます。
対するサムは、何とも複雑そうに、”さよならと言われた”と解釈するわけです。このときのサムの心情は、ディーンに一緒にカリフォルニアに来てほしかったのか、それとも頼ってほしかったのか、どうなんでしょうか。
まあ、結局電話が繋がらないことで異変を察知し、ディーンを助けに戻ることになるのですが。ディーンの方も、果樹園で縛られて打つ手なしというときに助けに現れたサムに、”やっぱり言ったこと全部撤回する”と言ってしまうところまでセットで楽しめるシナリオでした。
S1-EP2《闇と戦う旅出》でも思いましたが、サムって一般人が一緒に拘束されていても、真っ先にディーンを助けますよね。隣にヘイリーが吊るされていようと、エイミーが縛られていようと、まずディーンの縄を解きにかかるところがおもしろいです。
時期は4月の第2週目とのことなので、2006年のカレンダーで考えると、4月2日~8日となります。
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