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【ドラマ】SUPERNATURAL S1-EP6

SUPERNATURAL S1-EP6 もう一人の自分

 2005年9月~2020年11月にアメリカで放送された、全15シーズン327話のダークファンタジー。ディーンとサムのウィンチェスター兄弟が、アメリカ各地を回って霊や怪物などを退治し、人外の引き起こす事件を解決していく物語。

 登場人物とあらすじはネタバレなしですが、事件概要および感想はネタバレありになっています。また、最後にファイナルシーズン最終話までのネタバレありの感想を記載していますのでご注意ください。

  • 原題:SUPERNATURAL S1EP6 SKIN
  • 制作:アメリカ(2005年)
  • 企画原案:エリック・クリプキ
  • 脚本:ジョン・シャイバン
  • 監督:ロバート・ダンカン・マクニール
  • 出演:ジェンセン・アクレス、ジャレッド・パダレッキ 他

登場人物

  • レベッカ サムの友人
  • ザック レベッカの兄でサムの友人
  • エミリー 死亡したザックの恋人

あらすじ

 ミズーリ州セントルイス。椅子に座った状態で縛られて血を流している女性と、ナイフを持ってその前に立っている男性。そこに、特殊部隊が突入してきた。二階の窓の前で特殊部隊に銃を向けられ、振り返った男性はディーンだった。

 遡ること1週間前。サムの携帯に、友人のレベッカから、兄のザックが殺人の容疑で逮捕されたとのメールが入る。詳細を知るために、サムはディーンとセントルイスへ向かう。

事件概要

  • 場所 ミズーリ州セントルイス
  • 時期 2005年12月5日~12月13日頃
  • 情報源 サムの友人からのメール
  • 現状 女性が椅子に縛り付けられた状態で撲殺され、恋人の男性が逮捕された
  • 過去の事件 特になし
  • 原因 シェイプシフターが男性になりすまして恋人を殺害していた
  • 解決方法 銀の銃弾で心臓を撃つ

初出情報・小ネタ

  • サムは大学の友人には、傷心を癒すため兄とドライブ旅行をしていると伝えている
  • ディーンは戸籍上享年26歳

感想

 特殊部隊に銃を向けられているディーンという衝撃の冒頭から、遡ること1週間前。サムのメールに、大学の友人のレベッカから、兄のザックが恋人を殺した容疑で逮捕されたことを知らせるメール届きます。

 セントルイスへ行きたいと言うサムに、遠いから嫌だと渋るディーンですが、無言のお願いにあっさりと陥落。こういうところが、サムの弟キャラが出ていますね。

 現場を見るために、兄は非番の刑事と説明しますが、後にそれはバレてしまいます。どこの刑事かと問われて、ディーンが答えるビズビーは、セントルイスに方向転換する前の目的地。

 ディーンに変身したシェイプシフターが合流したとき、サムはちゃんと兄ではないことに気づきます。結局、ディーンの姿のシェイプシフターを撃つことができず、殴り倒されてしまいますが。

 ディーンの記憶を読んだシェイプシフターが、サムに向かって語るところが、個人的にはこの回の一番の見どころだと思います。

 弟は大学へ行き、自分は夢を捨てて親父に付き合わされた。心の底ではサムが妬ましい。自分はどうせ変人で、弟もみんな離れていく。何でも従ったのに、親父にも突然捨てられた。

 これがディーンの本心とは限りませんが、深層心理にはこういう感情があってもおかしくないと思える内容です。それほど長くはないこのセリフは、ディーンの境遇を的確に語っていて、すごく良かったです。

 その後、レベッカを助けるために二人は匿名で通報し、冒頭の特殊部隊に銃を向けられるディーンのシーンへ。シェイプシフターは逃走し、ディーンは指名手配されます。

 最後、ディーンの姿のシェイプシフターを撃ち殺し、ザックが恋人を殺した件を含めた一連の類似事件は、死亡した”ディーン・ウィンチェスター”の犯行となります。この回で、ディーンは戸籍上死亡したことになるわけですね。

ファイナルシーズン最終話までのネタバレあり感想

 ディーンはなかなか本心を話さないキャラなので、このシェイプシフターのセリフはけっこう貴重ではないかと思います。ディーンの本心ではないにしろ、そう解釈できる記憶であり、自身の境遇をそう認識していたのではないでしょうか。

 S1-EP11《出会い》を始め、S15-EP20《キャリー・オン 前へ進め》でも、ディーンはサムに対して、父親に立ち向かって信念があるというようなことを言っています。それはやっぱり、自分は父親に逆らえないという自覚があるということですよね。

 それから、ディーン・ウィンチェスターが戸籍上死亡するというのはかなりインパクトがある話ですが、けっこうあっさりしています。やっぱり、あの顔で死んだらディーンと特定されてしまうんですかね。身元不明にすることはできなかったんだろうか……。

 結局、ディーンはレベッカを助けるために指名手配され、ザックを無実にするために戸籍上死亡したということですよね。

 しかも、ディーンが町を離れるときにサムにかける言葉が、”悪いな、俺だってお前に大学生でいてほしかった”なんですよ。自分はもう、ディーン・ウィンチェスターとして普通の生活を送ることはできなくなったというのに。

 最後に、ディーンがアミュレットを取り戻していたのが印象的でした。

 余談ですが、このシリーズは、外側のキャラと中身が違うという設定が度々あり、今回出てきたシェイプシフターもそのひとつです。演じ分けないといけない俳優の方々はかなり大変だろうと思います。逆に、ルシファーなんかは器をいくつも変えているため、複数の俳優が演じているわけですが、それはそれで難しそうです。

 時期は、序盤のサムに届いたレベッカからのメールが、2005年12月5日になっていました。このメールが届いた一週間後が、ディーンの姿をしたシェイプシフターが特殊部隊に銃を向けられたシーンなので、12月12日頃。事件が解決したのはその翌日と思われるので、12月13日頃と考えられます。

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