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【アニメ】プリンセス・プリンシパル

プリンセス・プリンシパル

 2017年7月~9月に1クール12話で放送された、Studio 3Hz・アクタス共同制作のオリジナルアニメ。19世紀末の架空のロンドンを舞台とした、女子高生スパイアクションもの。

  • 制作:Studio 3Hz・アクタス(2017年)
  • 監督:橘正紀
  • シリーズ構成:大河内一楼
  • 音楽:梶浦由記
  • キャラクター原案:黒星紅白

あらすじ

 19世紀末、壁によって東西に分断されたアルビオン国の都市ロンドンを舞台とした、女子高校生スパイチームの活躍を描くスチームパンク系アクションもの。……というあらゆる要素が盛り沢山な作品。続編となる劇場版の第1章は、2020年4月の予定でしたが、2021年2月に延期されました。

 各話の時系列がばらばらですが、基本1話完結のためそれほど混乱することはありません。女の子5人組のスパイものと聞くと軽い雰囲気の話のようですが、けっこう重めで背景設定もしっかりとした物語です。

 ケイバーライトという、H・G・ウェルズが元ネタの一定範囲の重力を無効化する動力源を開発したアルビオン国が世界の覇権を握ったものの、革命により共和国と王国に分裂し、ロンドンの壁によって東西に隔てられている。

 ……と列挙すると、なかなかつぎはぎ感がありますが、こういったいかにもな素材をストーリーや世界観にきちんと落とし込んでいます。 ついでに、王女とスリの女の子の入れ替わりものという側面もあります。

感想

 変装、潜入、カーチェイス、銃撃戦、走行列車での戦闘などなど、ベタなスパイアクション映画の要素に加え、舞踏会や飛行船、日本刀といった時代ものの定番を混ぜ込み、映像的にかっこいいものを詰め合わせたような作品。それらの配置に対して、無理のないバックボーンを組み立てて世界観を作ってあるので、見ていて安定感があります。

 設定からしてシリーズ化が可能なつくりで、このTVシリーズは序章といったところ。1クールしかない中で、メイン5人のキャラ紹介と世界観説明に終始したのは、個人的には好印象でした。主役のアンジェとプリンセスの過去を始め、5人の関係性や背景、政治情勢などを織り込みながら、ストーリーは広げすぎずに無難にまとめています。

 TVシリーズで土台をつくり終わったところで、2020年春から始動する劇場版全6章がメインストーリーとなりそうな気配です。謎のまま残してあった二重スパイ関連の話のようですので、見応えのあるものに仕上がっているのではないかと思います。

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