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【アニメ】DOUBLE DECKER!ダグ&キリル

DOUBLE DECKER! ダグ&キリル

 2018年9月~12月に1クール14回、本編13話+総集編1話で放送された、サンライズ制作のオリジナルアニメ。架空世界の都市国家を舞台とした、刑事バディもの。

  • 制作:サンライズ(2018年)
  • 監督:古田丈司
  • シリーズ構成:鈴木智尋
  • 音楽:林ゆうき
  • キャラクターデザイン:桂正和 他

概要

 TIGER & BUNNY の後継に当たるプロジェクトとのこと。話の組み立てや設定は骨太ながら、キャラと雰囲気が割とレトロなコメディでバディもの。ただ、タイバニの名を出したことで、ハードルが上がってしまった感は否めない模様。

 サブタイからも分かるとおり、パロディ要素も盛り沢山です。メインとなるエスペランサ関連の話はきっちり畳んでいるし、細かな伏線も引いてあるので十分におもしろいです。

 主人公の片割れキリルに出生の秘密があり、そのあたりを含む大枠の謎は残されたままで、需要があれば続編の構え。

感想

 タイバニの後継プロジェクトと知ったのは見終わったあとでしたが、何だか妙に納得しました。コメディ要素が強いため好き嫌いは分かれそうですが、第1話のノリが楽しめたら、最後まで見て損はない1作です。

 個人的に気になるキャラは、ミラことヴァレリー・ヴルーベリ。行方知れずの姉……とキリルは認識していたけど、実は兄だったことが再会直後に判明する。容姿はキリルと瓜二つで、いろいろ謎な人。

 ヴァレリーとキリルの生い立ちは、ニカイと呼ばれるコロニーの住人だったことが、終盤で明らかになります。加えて、アンセムが強化人間をつくるためにコロニーで開発された薬剤だということも。

 キリルは、アンセムを無効化できる抗体を持って生まれた特異な個体で、研究の材料になるはずだったが、父母が検体を拒否して地上に逃した……という過去が、12話で割とざっくりと語られました。

 地上にいるニカイの人間に目をつけられないよう、ヴァレリーは性別を偽り、その後、二人でいると目立つからという理由で育ての親の元を去ります。19歳で姿を消してからの10年間、どこで何をしていたのかは作中では語られず。もうひとりの主人公ダグの元相棒に、お金を貸していることがラストで判明しますが、その経緯も不明。

 初登場の第6話以降は準レギュラーポジションですが、ヴァレリーに焦点を当てたエピソードなどはなく、まだ設定が眠っていそうな気配。いまいち掴みどころのないキャラのまま終わってしまったので、続編があるならば、そのあたりを楽しみにしたいところです。

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