【ドラマ】刑事モース オックスフォード事件簿 Case12

刑事モース～オックスフォード事件簿～　Case12　森の怪物

　1960年代のオックスフォードを舞台とした、刑事ドラマ。コリン・デクスターの「モース警部」を原作としたドラマ、「主任警部モース」の主人公の過去を描いたスピンオフ。視聴したのはWOWOW版です。

　登場人物とあらすじはネタバレなしですが、感想はトリックや犯人のネタバレありになっていますのでご注意ください。

刑事モース～オックスフォード事件簿～Case12

イギリス（2016年）

PrimeVideo

• 原題：Endeavour　Case12（Season3 Episode3）　Prey
• 制作：イギリス（2016年）
• 原案：コリン・デクスター「モース警部」
• プロデューサー：ダン・マカロック
• 脚本：ラッセル・ルイス
• 出演：ショーン・エヴァンス　他

登場人物

• イングリッド・ヒョルト　デンマークからの留学生
• リッキー・パーカー　川辺で失踪した男性
• モクセム　バードウォッチャーの博士
• ヘクター・ローレンツ　野生動物の研究者
• ガイ・モートメーン　ローレンツ博士の研究のスポンサーである貴族
• ジュリア・モートメーン　ガイの妹で、一児の母の未亡人
• ジョージーナ・モートメーン　ガイとジュリアの妹
• フィリップ・ハサウェイ　モートメーン家の土地整備員でイングリッドの友人
• ジェフ・クレイヴェン　モートメーン家の土地管理人
• ホッジス　公園の管理人

あらすじ

　野生動物の研究をしているローレンツ博士に子守として雇われていた、デンマークからの留学生の女性が失踪した。彼女が普段利用していた通りでは、4年前にも女性が襲われる事件が発生していたため、当時の事件との関連性が捜査される。

　同時期に、若い男性が川辺で失踪し、猛獣に噛みちぎられたような右腕だけが見つかる。また、近くの森ではバードウォッチャーの博士が行方不明となり、周辺の民家でも羊や犬が襲われる事件が起こっていた。

感想

　今回の事件も単純といえば単純で、トラが逃げ出したわけだから、本当なら一帯を立入禁止にして大規模な山狩りで終了のはずです。

　それが、関係者が誰もトラのことを言い出さないため、猛獣かそれとも猛獣の仕業に見せかけた連続殺人かで、しばし迷走した感じでした。

　最後は、モートメーン家の屋敷の迷路の庭園でトラとやり合う事態に。モートメーン家の女性と子どもを庇ってトラに襲われかけたモースを、間一髪で助けたブライス警視正、かっこよかったです。

　今回は犯人が猛獣のため、謎解き要素は少なめでした。恋心をこじらせたジョージーナが引っ掻き回していますが、基本は逃亡したトラが森で人を襲う事件です。

　あと、4年前に未解決だった事件のレイプ犯が微妙に絡んできてしまっているくらいで。4年前の事件の犯人である公園管理人については、今回の事件で証拠が上がり、逮捕された模様。

　雑な管理で密かにトラを飼育していたのが、一番の問題ですよね、これ。

　余談ですが、頭脳派のモースが、トラを前にしたとき完全に詰んだって顔になっていたのが、ちょっとおもしろかったです。