【バレエ】マシュー・ボーンの白鳥の湖

マシュー・ボーンの白鳥の湖（2012年）

　マシュー・ボーン振り付けの、舞台を現代にした白鳥の湖。白鳥を男性が踊り、同性愛者の悲恋ものとして描いた異色のコンテンポラリーダンス作品です。

マシュー・ボーンの白鳥の湖

マシュー・ボーン（2012年）

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• 収録：2012年　サドラーズ・ウェルズ劇場（イギリス　ロンドン）
• スワン/ストレンジャー：リチャード・ウィンザー
• 王子：ドミニク・ノース
• 振付：マシュー・ボーン
• 音楽：ピョートル・チャイコフスキー
• 演奏：ニュー・ロンドン管弦楽団

感想

　白鳥の湖関連ということで、この機にマシュー・ボーンの白鳥の湖を。バレエというよりも、少し演劇要素のある舞台でした。

　大筋は白鳥の湖ですが、時代設定など諸々が改変されているため、よく分からない部分もありました。ロットバルトに当たる役どころがなかったため、結局スワンやストレンジャーは何だったのか、というのもちょっと謎で。

　最後スワンが白鳥の群れに襲われるのも、どういった意図の演出なのかいまいち理解できませんでした。

　ただ、男性ダンサーが踊る白鳥は、とても迫力がありました。見る前はどんな仕上がりになっているのだろうかと思いましたが、ダイナミックな身体の動きが本当に綺麗で、女性が踊る白鳥とはまた違う魅力があります。

　話題になり繰り返し上演されているというのも、納得できます。今回見たのは2012年版で、初演のときとはキャストも変わっているそうです。

　演出のマシュー・ボーンは、他にも様々なコンテンポラリーダンス作品を手掛けていて、くるみ割り人形や眠れる森などクラシックバレエをモダンに解釈した作品もあるようです。機会があれば、他の作品も見てみたいところです。